落下防止回路の動作説明category

落下防止回路の動作説明

落下防止回路はアクチュエータが自重による落下を防ぐ目的の回路で安全の為にも大変重要な回路です。

また多くの場合パイロットチェック弁を使用し弁内部の漏れを最小限に防ぐこともよく利用されています。 これを使用しないと長時間のロックが出来ず休日開けに自重で落下していた。などもありうる話です。

解説

  1. 主電源ONで電動機が廻りポンプが始動し、下降ボタンを押すとBポートの圧力が上昇しパイロットチェック/カウンターバランス弁が開きます。
  2. その後シリンダは背圧を受けながら下降を開始します。
  3. 上昇側はフリーフローで流れメーターアウトにてスピードを制限され上昇します。
  4. また、電磁切換弁が中立位置になるとA/Bポートの圧力が抜けパイロットチェック弁がシールされ流体の圧縮でシリンダの自重落下を防ぎます。

落下防止回路をつけていても落下する場合の多くはパイロットチェックの損傷やごみつまり。またはシリンダパッキンの劣化が考えられます。また完全に落下を防止をするには流体の圧縮に頼る落下防止回路だけではなく機械的なロックの検討も必要です。

メンテナンスなどでシリンダ出口側の配管(ポンプOFFでもオレンジになっている部分)をはずすと一気に落下しますので特に注意してください。またこの部分はシリンダヘッドとシリンダロッドの面積差に比例して圧力がポンプ設定圧力以上に昇圧する可能性があります。配管や機器の耐圧には注意してください。

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