シーケンス回路の動作説明category

シーケンス回路(順次運転操作)の動作説明

シーケンス回路とは複数のアクチュエータを順次作動させるために利用する回路です。

下図の例ではクランプシリンダを先に作動させクランプの圧力が上昇し、確実にクランプされた事が確認されてはじめて メインのシリンダが作動するような回路構成を採っています。なお戻り側はどちらから作動しても問題ないのでシーケンスさせていません。

解説

  1. 主電源ONで電動機が廻りポンプが始動します.この時シリンダは原位置につきます。
  2. 下降ボタンonでクランプシリンダが動きはじめクランプされ圧力が上昇するとシーケンス弁が開きます。
  3. その後メインシリンダが下降をはじめ製品を加工します。
  4. ボタンを離すと切換弁がバネで原位置に戻り流体を切換えシリンダが元に戻ります。

この回路のように中間停止が必要ない場合は電磁弁は上図のように下降・上昇のみの2ポジション弁を利用します。 また、下降を両手押しボタンにすればはさまれる危険がない為非常停止を省くこともできます。

この回路ではリリーフ弁やアンロード弁はついていませんが可変容量式のポンプを利用すれば不要です。

この回路ではクランプ圧を確認しメインシリンダを作動させていますが、異物の挟み込みなどの心配がある場合はリミットスイッチなどを利用し圧力ではなくクランプの位置を直接確認し電磁弁で各シリンダを制御する方法が有効です。

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